SEX AND THE CITY 2を観てきました。
このシリーズはドラマの大ファンで、DVD全部持ってるんだけど、映画はなんかも一つやった。
思いつくままに列挙すると、現代の女性の代表みたいな感じで描かれてるけど、登場人物全員超セレブ(作家に、弁護士に、PR会社の社長に、ギャラリーのオーナー。それぞれ、家政婦とか、養育係がいる!)やから、まったく共感できない。キャリーとビッグのカップルがささいなことで喧嘩するんやけど、またその喧嘩の理由が、「仕事以外では家でゆっくりしたい」というビッグと、「結婚しても恋人気分でいたい、二人でお出かけしたい」っていうキャリー。最先端を描いているつもりだと思うけど、こんなん一昔前の日本のトレンディドラマでもネタにならんやろ。
それから、舞台に中東が出てくるねんけど、こんな微妙な世界状況やのに、まったくそれに対する配慮はなく、ただひたすら「アメリカ文化万歳!」ってな感じで、4人がアブダビで暴れまくる。アメリカ人がこの映画みて、もし恥ずかしくないとしたら、アメリカ人とは友達にはなれへんわ…。
どっかで聴いたことあるエピソードをつなぎ合わせて、大金かけて豪華に作って、「はいどうぞ」って見せられてもなあ。まあ、笑えるところは多かったんで、それなりに楽しめたけど、まったく何の余韻も残らん映画でした。
現代のアメリカでworking poorが増大していたり、リーマンショックで経済ががたがたやのに、こんな映画作って、ハリウッドって何考えてんのかなあ。これ向こうでヒットしたんかなあ?
ドラマシリーズでは、ほんとに等身大の女性の恋愛事情を、かなり突っ込んだところまで描いてて、はまってしまったけど、映画はもう駄目やね。とりあえず、主人公たちが「おとぎの国」の住人やから、全員(笑)。こんな作りもんの世界見せられても…って引いちゃいました。
あ、収穫がひとつ。なんと、あの「キャバレー」のライザミネリがカメオ出演してて、ダンスと歌を披露していたこと!これは「キャバレー」ファン、ライザミネリファンとしてはとっても嬉しかったです!
まあ、あとはファッションかなあ。でも、砂漠でもフェラガモとか、ディオールとか、エルメスとかで決めてて。成金!て感じ。「郷に入っては郷に従え」っていうことわざ、英語にもあるんですけどね。
何も考えず、お気楽に時間をつぶしたい人はどうぞ。
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