監督・脚本:守屋健太郎 主演:古田新太 生田斗真 麻生久美子 小島聖 山田孝之 玉山鉄二 成海璃子 池田鉄洋 温水洋一 音楽:Your Song is Good 主題歌:ラナウェイ シャネルズ
いやあ、勘だけで「おもしろそう!」と思って観たんですが、これがもう当たり中の当たり!超おもしろかったです!
映画を見るときは、タイトル、ポスターの雰囲気、出演者、監督なんかで、観るかどうか決めるのですが、これを見る決め手になったのは、やはり古田新太さん。古田さんは、劇団新感線の看板役者であり、またご自分でも”ネズミの三銃士”というユニット(池田成志さん、生瀬さん)を主宰し、去年宮藤官九郎さん脚本の「印獣」(三田佳子主演)という凄い舞台をされました。また、テレビドラマでも活躍されており、私の大好きな役者さんのお一人です。
古田さんの感性を信用しているので、古田さんの出ている映画はもう絶対おもしろい!古田さんを見れるだけでも、映画を見る価値がある!と思って観たのですが…。もう和製タランティーノ!!!
タランティーノの映画を始めてみたのは、多分"PULP FICTION"だったと思うけど、あの時に感じた衝撃と同じものを感じました。タランティーノの映画は、その脚本、カット割り、音楽、役者の起用まで、彼独特のこだわりが徹底しており、一見何の脈絡もない、別々のストーリーが、複雑に絡まり合い、終盤へ向けて一気に同じゴールへと向かっていくときの、あの爽快感が堪らず、大ファンなのですが、この映画にも同じこだわりがあります。
映画の舞台は、シーサイドモーテルという、うらぶれた田舎のモーテル。おそらく東海か、関東北部と思われる、木々以外にはなにもない(勿論海も!)辺鄙な場所にそのモーテルはあります。
モーテルの雰囲気がたまらなくいい!古くてボロボロなんだけど、70's~80'sのアメリカのインテリアって感じで、懐かしいようなおしゃれな内装。登場人物が来ている洋服の色彩感覚も抜群!
物語は、そのモーテルのそれぞれの部屋で繰り広げられる、それぞれのお客の人間模様をちょっと冷めた、コミカルな視点で描きます。タランティーノの映画と同じように、嘘・裏切り・暴力・殺人・セックスといった、いわゆるおこちゃまにはちょっと…的な場面も多いのですが、まあ、おこちゃまはディズニー映画でも観とけばいいんじゃないすかね?これは大人のための、大人の娯楽映画ですからね。
ストーリーはあってないような感じなんですが、それぞれのエピソードや台詞がもうとってもおもしろい!原作があるそうなので
買って読んでみたいと思います。いやあ、でも、この守屋さんという監督、すごい人ですね!必ず巨匠と呼ばれるようになる!と確信しました。
役者の方々の演技も素晴らしく、特に麻生久美子さんの小悪魔的デリヘル嬢は良かった!麻生さんも大好きな女優さんです。この方はほんとに幅広い役をこなされますね~。
この映画は見とかないと損しますよ!ぜひ映画館に足を運んでください!!!
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