本日、鈴木おさむ作・演出、今田耕司、堀内健、サバンナ高橋、ブラックマヨネーズ小杉主演の「愛pod」を見てきました。
やはり、お笑い芸人さんの瞬発力は凄い!コント部分の台詞のやり取りはテンポもよく、客席もどっかんどっかんと湧いていました。
ただ、演劇として今回の舞台を観ると、いくつか不満が残りました。
まず、舞台装置。テレビのコントの書き割りと大差なく、大変平面的。このため、舞台に奥行きがなく、舞台がコント以上に見えることはありませんでした。
それから、脚本・演出面。コント部分は大変面白かったのですが、舞台も終盤になり、シリアスな場面になると、主人公の今田さんの説明的なセリフがこれでもかと続きます。途中からもう聴く気が失せました。
演劇では、台詞と台詞の間にどのような「間」を取るかによって、観客にセリフ以上のものを想像させることができます。それを、すべて役者の台詞で説明してしまうと、観客の想像力を働かせる余地がありません。結果、とても退屈な舞台になります。
それから、最後に使用されていた、印象的な場面をつなぐモンタージュ。これは、テレビや映画の手法をそのまま演劇の舞台に応用したものであり、何の工夫も感じませんでした。先ほどの指摘と同じく、観客の想像力を掻き立てることは失敗していたと思います。
鈴木さんの着想は面白かったので、鈴木さんは脚本のみを担当し、演出は演劇の専門家に任せた方が、よい舞台になったのではないでしょうか。想像ですが、裏方のスタッフもきっとテレビ業界の方方で、演劇分野で活躍されている人は関わってなかったのでは?それほど、演劇的手法に欠ける舞台でした。これを演劇として舞台に乗せる必然性はまったく感じませんでした。テレビで十分です。
観客には大変受けていたので、まあ、一概に私の意見が正しいとは言えないことは百も承知ですけどね…。
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